関連プログラム

講演会

①「大航海時代の渡来更紗について」

講師:梶谷宣子(メトロポリタン美術館名誉館員)
梶谷 宣子(かじたに のぶこ)
メトロポリタン美術館(ニューヨーク)終身名誉館員。自由学園に在学中にはバウハウス系の西洋手織物を、卒業後はアメリカの機能的手織物を個人で学んだ。1963年渡米、織物美術館(ワシントン)で古代染織品の材質調査と管理を研修し、1966年より2003年まで、メトロポリタン美術館で染織品保存部の創設と発展に携わり、館蔵の全世界の美術染織品の鑑定、長期管理、修復、展示を技能と行政で担った。個人的には、各地域の地勢と気候の特徴によって供給される異なる繊維が導く染織文化の発祥と派生に、その地の民族の時代による必需繊維製品と製織可能技法を、繊維材料と染織技法の観点から探る。2005年から日本で未完の課題に勤しむ。
10月11日[土] 14:00-15:30

②「更紗の時代とはなにか」

講師:岩永悦子(本展企画者、福岡市美術館学芸係長)
岩永 悦子(いわなが えつこ)
「更紗の時代」展企画者、福岡市美術館学芸係長。同志社大学大学院文学研究科修了。大学時代は琳派の俵屋宗達を研究。福岡市美術館学芸員として1999年までアジアの近現代美術に携わり、その後はアジアの染織と古美術を担当する。近年企画した展覧会に、「日下部啓子コレクション インドネシア・スラウェシ島の染織 聖なる布の系譜」(2006年、福岡市美術館)、「藍染の美―筒描」(2011年、福岡市美術館)、「TSUTSUGAKI, Textiles indigo du Japon」(2013年、ギメ美術館、パリ)、「茶の湯交遊録 小林一三と松永安左江門 逸翁と耳庵の名品コレクション」(2013年、福岡市美術館)などがある。
10月19日[日] 14:00-15:30

会場:福岡市美術館 講堂|定員:240名|※開演30分前より開場します。※聴講無料です。

茶席

遠州流茶道福岡支部 呈茶席

10月11日[土]、12日[日]、13日[月・祝]、11月15日[土]、16日[日]
各日10:30-14:30(受付は10:00-14:00)
場所:特別展示室A入口付近|呈茶券:500円

ワークショップ

《着てみよう! アフリカの布「カンガ」》

講師:織本知英子(カンガ研究家)
織本 知英子(おりもと ちえこ)
カンガ研究家。1991年のアフリカ初旅行中にカンガに出会う。1995年『カンガ・マジック101』(原著:『KANGAS 101 USES』の翻訳版)を出版し、カンガの輸入販売も開始。1998年『カンガに魅せられて—東アフリカの魔法の布』出版。2005年~国立民族学博物館の共同研究員、2009年~文化学園大学ファッション研究機構共同研究員。2013年5-6月「Art of Communication カンガ 主張する布」展(古代オリエント博物館)を企画。ギャラリーでの展示会やワークショップ、講演会活動によってカンガの魅力、東アフリカの文化を紹介する活動を続ける。
10月26日[日] 13:30-16:00
場所:福岡市美術館1階 教養講座室|定員:25人|参加費:2,500円(カンガ1枚付)
申込方法:Eメールでお申し込みください。
件名を「カンガワークショップ」として、本文に参加者全員の名前、年齢、住所、電話番号、メールアドレスを明記のうえ、
sarasa@fukuoka-art-museum.jp宛にお送りください。10月15日[水]必着。応募多数の場合は抽選となります。

インド更紗の系譜に位置づけられる、アフリカの色彩豊かなプリント布「カンガ」。現地では女性の衣服として、その生活に欠かせないものとなっています。この布をあなたならどう着こなしますか?このワークショップでは、好きなデザインのカンガを選んで(持ち帰れます)、カンガの歴史や現地での着方を学び、おもしろい使用法を考えてみたりと、一枚の布から広がる世界を体験できます!

ギャラリートーク

担当学芸員によるギャラリートーク

① 11月1日[土] 14:00-  ② 11月16日[日] 14:00-
※展示室入口にお集まりください。※観覧チケットが必要です。

更紗の時代展を企画・担当した学芸員ふたり(第1-5章:岩永悦子、第6章:正路佐知子)が出品作品について会場でお話しします。

「更紗の時代」特別企画
in 福岡パルコ!

福岡パルコ

福岡パルコで「更紗の時代」展の見どころを紹介するとともに、
アフリカのプリント布「カンガ」を使ったファッションアイテムを展示します。
会期:10月2日[木]―10月15日[火]|場所:福岡パルコ1階・特設会場|"http://fukuoka.parco.jp/

貸出情報

福岡県立美術館で開催中の「福岡県文化会館建設50年記念 とっとっと? きおく×キロク=」展に、更紗の時代展出品作《クリシュナ物語図金更紗掛布》《クリシュナ物語図更紗掛布》に一時期付属していた裂(白地小花文様更紗、赤地ブータ文様更紗、藍地小花文様更紗、白地芥子文様更紗)を貸し出しています。ぜひ、更紗の時代展と合わせて、「とっとっと」展もご覧ください。

福岡県文化会館建設50年記念 とっとっと? きおく×キロク=

会期:2014年10月4日(土)-11月24日(月・休)
http://fukuoka-kenbi.jp/exhibition/2014/kenbi2497.html

関連企画

更紗の時代展チケットで常設展示もご覧いただけます。

画/布(2階 企画展示室)
画/布(2階 企画展示室)
「画布」と言えば油絵を描く布のこととわかるほど、「画」と「布」の結びつきは自然なものと考えられています。しかし、1960年代以降の西洋では描かれたイメージ=「画」の背後にある支持体=「布」の存在を改めて認識し「絵画」を捉え直そうとする動きが活発化しました。「画」と「布」の関係性に着目し、「絵画」の新側面を切り出した作品を展示します。

館蔵 東南アジア美術展(1階 古美術企画展示室)
館蔵 東南アジア美術展(1階 古美術企画展示室)
福岡市美術館の東南アジアの古美術コレクションは、大陸部(インドシナ半島)の陶磁または宗教彫刻とインドネシアの染織を中心に、充実した作品群で構成されています。本展はそれらの中から特に希少で質の高い作品を精選して展示します。サワンカローク陶磁、パガン、バティックといった東南アジア美術の粋美をお楽しみ下さい。

http://www.fukuoka-art-museum.jp/jc/html/schedule/fs_jc_schedule.html

高校生、カンガをデザインする
12月に入って、一通の封筒が美術館に届きました。鹿児島県立明桜館高校から。表書きの 「カンガ」デザイン画在中 の文字を見て、どきどき。なんと、ギャラリートークを聞きに来て下さった、家庭科の鳥飼由紀子先生が、「服飾手芸」の授業でカンガを紹介してくださり、「カンガのデザイン」を自習課題としてくださったのです!生徒のみなさんは先生が購入してくださったカンガを身につけた上で、デザインをしてくださいました。どれも心がこもっていて、メッセージも一生懸命考えられていて、感激!!!全部紹介したいのですが、涙をのんで、その一部を。ケニアやタンザニアの方に見てもらいたいです。明桜館高校2年生「服飾手芸」選択の皆さん、カンガ素敵でした!鳥飼先生、知らせて下さって本当にありがとうございます。(I_I) 

2014年11月24日(月)

そして、更紗の時代は続く
人の思いや言葉には、未来を創る力があるという。
更紗が生命をもって、いろんな場所で生き続けるように、
展覧会のタマシイもきっと生き続けて、変転しつつ、
どこかでまた芽吹く。と、予言しちゃいます(笑)。
作品を出品して下さった皆様、見に来て下さった皆様、
支えて下さった皆様、本当にありがとうございました。
22日に竹口さんが書いてくださった、更紗の文章を、今こそ味わいつつ。(I_I)


2014年11月24日(月)

とっとっと@ケンビと「更紗の時代」、本日24日が最終です
ほぼ同じ時にスタートした、二つの展覧会が今日終わります。
実は、この2展は、そっと手をつなぎあっていたのでした。
福岡県立美術館の竹口学芸員が、当館のインド更紗の断片を、鹿児島寿蔵さんの紙塑人形と飾って下さると聞いた時、脈拍が早くなったものでした。
ひと月以上「有馬皇子」のそばにつき従っていた、インド更紗の罌粟の花たちは、今日その旅が終わると知っているでしょうか。

ふたつの展覧会、もう一度巡っていただければ幸いです。
16時からのケンビでのクロージングトーク、ぜひご参加ください!(I_I)


2014年11月22日(月)

インドからのお客様
この展覧会のために、急遽ビザをとってかけつけてくださいました。「更紗といえば、ロンドンのV&A美術館、と思っていたけど、これからは日本に問い合わせをすればいいわね。」とはいえ、この方はイギリスの雑誌でこの展覧会のことを知られたのですが…。ともあれ、世界が単線でなく複線でつながっていくことは、嬉しい事です!(I_I) 


2014年11月22日(月)

日本が誇るカンガ
11月16日、2度目のギャラリートークの日。超スペシャルなお客様がいらしていました。第6章で展示をしている日本製のカンガを実際作っておられた方々です。大同マルタ染工株式会社にお勤めだった吉岡悠さんと、昭南工業社にお勤めだった萩原理一さん。御年80歳を過ぎられたお二人が、関西からわざわざ出向いて下さいました。感激のあまり(許可もいただかずに)、トークの最後にお二人をご紹介し、当時のことなどお話いただきました。写真の右側が昭南工業社のカンガ。惚れ惚れするようなデザインです。左側が西日本新聞でも紹介された大同染工のグリーン・ワックス。その色の美しさゆえに売れに売れたそうですが、吉岡さんからは、驚きの発言が。「こんなに色が濃くて、みなさんこれを一度も使ってないとお思いでしょうが、何度も何度も洗濯しているのですよ。」この染料は、時を経る毎に色が深まるという、夢のような染料だったそうです。そして、美しい布を作っておられたお二人は、今も、ため息が出るほどおしゃれで格好良かったのでした。本当にありがとうございました。(I_I) 


更紗展の情報は、福岡市美術館facebookページでもお知らせしています。