藍地葉文様更紗儀礼用布 | インド、グジャラート、16世紀 | 広島県立美術館
Ceremonial cloth | Gujarat, India, 16th century | Hiroshima Prefectural Art Museum

クリシュナ物語図更紗掛布
インド、18世紀
福岡市美術館
Hanging
India, 18th century
Fukuoka Art Museum

はじめに 第1章 第2章 第3章 第4章 第5章 第6章

第1章
アジア海洋交易の時代から大航海時代へ

 インドの木綿布は記録でたどり得るだけでも、2000年間貿易品であり続けてきた。古来より、インド洋を中心に交易が盛んに続けられており、インドやアラブの商人たちが、モンスーンにのってさまざまな品物を交換してきた。インド更紗もまた、彼らによって遅くとも10世紀にはエジプトに、またインドネシアにももたらされている。インド更紗の古い遺品はすでに国内からは失われているが、輸出先でインドネシアでは家宝として代々伝えられていた。
 本章では1500年代に西北インドで制作され、インドネシアのスラウェシ島にもたらされたインド更紗を中心に展示する。制作当時と変わらない深い茜や藍の色や、活き活きとした描写は、今も私たちを魅了する。さらに、国内で用いるために作られたインド更紗や、ヨーロッパの趣味志向とは一線を画した、アジア世界で流通したインド更紗のなかから、いわゆる「生命の樹」が描かれたさまざまな更紗を紹介する。

Chapter 1
From the Age of Asian Marine Trade to the Age of the Great Navigators

Even in historical records, the trade in Indian cotton textiles can be traced back for two thousand years. Trade centered on the Indian Ocean has continued since ancient times, when Indian and Arab merchants rode the monsoon winds to barter their goods. Indian sarasa reached Indonesia and Egypt in the 10th century, and while there are no known examples of ancient Indian sarasa in Japan, these imported fabrics have been handed down as family treasures in Indonesia.
This chapter offers exhibits of the Indian sarasa made in northwest India five hundred years ago, and shipped to the island of Sulawesi in Indonesia, among other items. The deep madder and indigo remain as bold as they were when the piece was first created, and the dynamic pattern fascinates us as it must have fascinated them centuries ago. Also in this chapter you will find sarasa with the "Tree of Life" motif, not found in Indian sarasa made especially for use in Japan, or textiles designed to European tastes.

高校生、カンガをデザインする
12月に入って、一通の封筒が美術館に届きました。鹿児島県立明桜館高校から。表書きの 「カンガ」デザイン画在中 の文字を見て、どきどき。なんと、ギャラリートークを聞きに来て下さった、家庭科の鳥飼由紀子先生が、「服飾手芸」の授業でカンガを紹介してくださり、「カンガのデザイン」を自習課題としてくださったのです!生徒のみなさんは先生が購入してくださったカンガを身につけた上で、デザインをしてくださいました。どれも心がこもっていて、メッセージも一生懸命考えられていて、感激!!!全部紹介したいのですが、涙をのんで、その一部を。ケニアやタンザニアの方に見てもらいたいです。明桜館高校2年生「服飾手芸」選択の皆さん、カンガ素敵でした!鳥飼先生、知らせて下さって本当にありがとうございます。(I_I) 

2014年11月24日(月)

そして、更紗の時代は続く
人の思いや言葉には、未来を創る力があるという。
更紗が生命をもって、いろんな場所で生き続けるように、
展覧会のタマシイもきっと生き続けて、変転しつつ、
どこかでまた芽吹く。と、予言しちゃいます(笑)。
作品を出品して下さった皆様、見に来て下さった皆様、
支えて下さった皆様、本当にありがとうございました。
22日に竹口さんが書いてくださった、更紗の文章を、今こそ味わいつつ。(I_I)


2014年11月24日(月)

とっとっと@ケンビと「更紗の時代」、本日24日が最終です
ほぼ同じ時にスタートした、二つの展覧会が今日終わります。
実は、この2展は、そっと手をつなぎあっていたのでした。
福岡県立美術館の竹口学芸員が、当館のインド更紗の断片を、鹿児島寿蔵さんの紙塑人形と飾って下さると聞いた時、脈拍が早くなったものでした。
ひと月以上「有馬皇子」のそばにつき従っていた、インド更紗の罌粟の花たちは、今日その旅が終わると知っているでしょうか。

ふたつの展覧会、もう一度巡っていただければ幸いです。
16時からのケンビでのクロージングトーク、ぜひご参加ください!(I_I)


2014年11月22日(月)

インドからのお客様
この展覧会のために、急遽ビザをとってかけつけてくださいました。「更紗といえば、ロンドンのV&A美術館、と思っていたけど、これからは日本に問い合わせをすればいいわね。」とはいえ、この方はイギリスの雑誌でこの展覧会のことを知られたのですが…。ともあれ、世界が単線でなく複線でつながっていくことは、嬉しい事です!(I_I) 


2014年11月22日(月)

日本が誇るカンガ
11月16日、2度目のギャラリートークの日。超スペシャルなお客様がいらしていました。第6章で展示をしている日本製のカンガを実際作っておられた方々です。大同マルタ染工株式会社にお勤めだった吉岡悠さんと、昭南工業社にお勤めだった萩原理一さん。御年80歳を過ぎられたお二人が、関西からわざわざ出向いて下さいました。感激のあまり(許可もいただかずに)、トークの最後にお二人をご紹介し、当時のことなどお話いただきました。写真の右側が昭南工業社のカンガ。惚れ惚れするようなデザインです。左側が西日本新聞でも紹介された大同染工のグリーン・ワックス。その色の美しさゆえに売れに売れたそうですが、吉岡さんからは、驚きの発言が。「こんなに色が濃くて、みなさんこれを一度も使ってないとお思いでしょうが、何度も何度も洗濯しているのですよ。」この染料は、時を経る毎に色が深まるという、夢のような染料だったそうです。そして、美しい布を作っておられたお二人は、今も、ため息が出るほどおしゃれで格好良かったのでした。本当にありがとうございました。(I_I) 


更紗展の情報は、福岡市美術館facebookページでもお知らせしています。